昨春に引き続き優勝戦を完封で制し、見事参加256チームの頂点に輝いたAsh。2度目の栄冠を勝ち取り、開口一番、「優勝できてうれしいです。勝てて本当に良かったです」と何度も何度も繰り返し、顔をほころばせた鈴木代表。「今日は初回に得点は取れましたが、サインミス等がありその後の追加点が取れなくて、少し嫌な展開だなと思っていましたが、投手陣が踏ん張ってくれて何とか逃げ切ることができました」と緊迫の優勝戦を振り返る。中盤以降、日油技研の粘りの前にも焦らず普段通りの好守でピンチを切り抜け、初回の2点を守りきった。「ピンチでも冷静でいられたのは、やはり昨年ここで試合して優勝した経験があったからだと思います。チーム全体として東京ドームという大舞台にも飲まれず、平常心で臨めました」と一年前の経験がここ一番での力につながったようだ。今大会は昨年の優勝チームとして各チームから厳しいマークを受ける中での試合の連続となったが、そんな中での勝利は昨年以上に価値がある。8連勝でV2を達成した今大会を振り返り、「序盤はなかなか人数が集まらず苦しい展開でしたけど、正直、何とか勝ち上がって行ったという感じです。結果的に優勝させてもらいましたが、これに満足することなく、反省すべき点はきっちり反省して、秋も勝ち進んで今度は西武ドームでやりたいですね」と目を輝かせる。大会史上初となる3回目の優勝については、「もちろん狙います」とキッパリ。早くも視界は偉業達成の秋を見据えていた。 |
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今大会、快進撃を続けた日油技研だったが、昨春覇者の前についに力尽きた。「序盤の攻防がすべてでした。初回にいきなり失点し勢いを止められてしまいましたね。先攻が欲しかった・・・ 試合前のかけ引きですでにやられてしまいました」と悔しさをにじませる。「頂点を目指すレベルでは絶対に先頭バッターを出しちゃいけない。それを出してしまったことで浮き足立って余裕をなくし、失点を食い止められませんでした。はじめのアウト一つを取ることがどれほど重要かを改めて痛感しました」と試合のポイントを振り返る。中盤以降、徐々にエンジンがかかりだした打線については、「守って守って後半はうちのペースになりましたが、あそこで点を取らせないAshさんが一枚上でしたね」と素直に勝者を称えた。この日かけつけた大応援団には、「“十人目”のパワーを与えてくれて心強かった、力になってくれました。チーム一同感謝しています。勝てなくて残念でしたが、いいゲームを見せることができたんじゃないでしょうか」と胸を張る。最後に、一気にドームまでかけ上がった今大会を振り返って、「若手の成長で以前とは別のカラーで戦ってきましたが、接戦を重ねていくたびに成長し諦めなくなりましたね。うちの野球が通用することを証明できた大会になりました。ドームまでこれて光栄だし自信にもなりました。そしてここで負けたことによって、またワンランク上にいけるきっかけになったと思います。あとはどうやって頂点目指せるレベルになれるかですね」と更なる飛躍を誓った。 |