11.28 (日) 優勝戦
試合速報
※詳細は後日掲載いたします

VS
(立川市) (流山市)



▼0-0で迎えた6回、重い均衡を破り2点を挙げたFs 奇しくも春の優勝戦敗戦時と同じスコア展開で新鋭・Big☆Bを競り落とし、王座を奪回した


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あゆちゃんの優勝戦レポート




第23回アークカップ関東草野球選手権大会 優勝戦 in 西武ドーム
午後12時47分 試合開始
11月28日(日)  優勝戦 1 2 3 4 5 6 7
Big☆B (流山市) 0 0 0 0 0 0 0 0
F s (立川市) 0 0 0 0 0 2 × 2




両軍戦いを終えて

優勝
Fs・山崎監督
準優勝
Big☆B・真通監督
ー夏連覇、おめでとうございます
 去年とは全く違う喜びですね。結果的には連覇になりましたが、前回とはメンバーも変わってますし、何よりうちにとっては春に決勝で負けた悔しさがある。あのダメージで去年優勝した、いい思いが全部消えてしまった。だから今大会には全てをかけていました。その分、達成感もひとしおですね。
ー互いに点が入らない緊迫の試合になりました
 Big☆Bさんは、ちょっと甘くなるときっちり打ち返してきてよく打つなと(苦笑) ハツラツとしていましたし、勢いがありましたね。ずっと0-0できていましたし、押され気味の場面もあり、一瞬、春の悪夢がよみがえりました(苦笑) 最後にたまたま流れがこっちに来て、何とか勝つことができました。
ー初回から1死3塁という願ってもないチャンスをつかみましたが、あえなく無得点に終わりました
 1番の都築が四球で出て盗塁、送りバントで3進と、リズムよくシナリオ通りの形になったんですが・・・ 紙一重の打球が続いて結局は点を取れず、やっぱり簡単ではないなと、厳しい試合になると腹をくくりました。
ー6回は、送りバント失敗の後からの起死回生の得点となりました
 先頭の大元がヒットで出て、あそこはすんなり送りたかった場面でしたが、相手もうまかった。大きかったのは、次打者の4番の入田があえて自分で決めに行かず、粘って粘っての四球でつないでくれたこと。ボールがよく見えていましたし、まさに値千金のフォアボールでしたね。
ーその後、原島選手が豪快に一本出しました
 『ランナー2塁で原島に回せ』がチーム内の合言葉になっていましたが、最高の場面で最高の結果を出してくれましたね。優勝戦までの間ずっと黙々と調整してきた、彼の努力の賜物でしょう。
ーさらに直後の2点目が効果的でしたね
 1点だと安心できないので、6番の千葉には打席に入る前に、『エンドラン出すよ』と言ったら、千葉も二つ返事で『いいですよ』と快く返してくれた。3塁ランナーの入田のスタートもよかったですし、大きな2点目になりました。
ー勝負を分けたポイントは?
 あえて言うなら『走塁』ですかね。5回にノーアウトのランナーを出しましたが、高桑がきっちり牽制で刺してくれた。ああいったプレーはやっぱり大きいですよね。準決勝の蔵星戦と同様に、ランナーは許しても点は取らせないという、うちの野球ができました。
ー奇しくも春の決勝と同じスコア展開になりました
 自分はなかなか点が入らなくて冷や冷やしましたが(笑)、終わってみればこれも何かの因縁ですし、意味深いですね。今はチームの苦しい時代を支えてくれたメンバーが試合に出れないケースが多くなっています。それでも、『実力優先だから』と腐らず、一丸となってベンチで盛り立ててくれる。そのことで出ているメンバーも下手なことはできないし、モチベーションも高まる。彼らには感謝していますし、今回の優勝はベンチも含めた全員でつかんだ価値のある優勝になりましたね。
ー最後に、来春へ向けての抱負をお願いします
 うちはまだまだ発展途上。オフも挟みますし、春の実績もない。またキツい試合が待っていますし、周りからはいろいろ煽られるでしょうし(笑) とにかく、これからみんなの気持ちをどうもっていくか。Vボケせず、チャレンジャーとして、また一からチーム作りをしていきます。
ー惜しくも優勝には届きませんでした
 悔しいというのが一番ですが、正直、終わってホッとしたというのもあります。特にこの夏は強豪との対戦も多く、試合内容も厳しかったので、苦労して勝ち上がってきた分、最後は負けられないという意地が、自分たちの拠り所になっていました。
ー序盤から塁を賑わせて押し気味に試合を進めていましたが、得点には至りませんでした
 Fsさん相手にはロースコアではなく、荒れた試合に持ち込みたかったんですが、逆に0-0のスコアのまま我慢比べになってしまった・・・ それが痛かったですね。初回からチャンスは作れたんですが、ベンチワークがバタバタしてしまい、リズムが狂ってチグハグになってしまいました。悔やまれますね。
ー6回についに先取点を許してしまいました
 ノーアウトからランナーを出しましたが、次打者にバントをさせず結果、思惑通りのゴロに打ち取って、そこまではよかったんですが・・・ 併殺を阻止する相手の巧い走塁にやられて、1塁にランナーを残してしまった。あれがポイントでしたね。そこからは粘られた挙句、根負けの四球で傷口を広げ、そして最後は甘く入ったところを打たれてしまいました。それにしても、あの場面でのFsさんの集中力はスゴかったです。
ー戦ってみて、Fsさんの印象はいかがでしたか?
 二遊間の守備が巧いことやピッチャーの牽制が巧いこと、分かっているのにやられてしまうという、そういった細かな部分がFsさんの方が一枚上でしたね。一見、自分たちにヒットが出て押し気味に展開していても、Fsさんには余裕があった。そういったところも見えないプレッシャーになりましたね。ただ、野球人として素晴らしいチームでしたし、あのまま10イニングでも20イニングでもずっとやっていたいぐらい熱い試合ができました。
ー一番の敗因は何でしょう?
 人間なんでミスは当然ある。ただ、1つのミスが勝敗を分けるので、そこをどうするかなんですが、誰かがミスしたら誰かがそれをカバーする。そういったことが攻守にわたってできませんでしたね。今の現状では、あれが限界だったように思います。
ー残念ながら最後は完封負けで終わりましたが、今大会を振り返ると終盤の粘りが見事でした。
 かつてはうちも守り勝つ野球を目指してやってきましたが、レベルの高いチームとやっていくとそこには限界がありました。強いチームと同じ土俵でやっても及ばなかった。そこで今年は原点に戻って、うちの本来の持ち味である攻撃力に磨きをかけ、攻撃寄りのチーム作りをテーマに掲げてやってきました。打ち勝つ野球を極めようと。守りの思考ではなく、どんな劣勢の試合でも最後まで諦めず食らいついて何か起こしてやろうという攻めの意識が結果につながったんだと思います。実は、今年はここまで50試合ぐらいやったんですが、完封負けはこれが初めて。だから余計にこの敗戦は悔しかったし、甘くはなかった。まだまだ自分たちは実力不足ということを思い知らされました。
ー春の8強に続き、今回は準優勝。飛躍を遂げたこの一年を振り返っていかがですか?
 あっという間でしたね。ここまで来れたことで、やっとトップチームと並べるスタートラインに立てた。少なくとも爪痕は残せたと思います。あとはここからどう切り開いていくかですね。今目指している方向が間違っていないことが分かりましたし、やりきったことで自信にもなりました。過信にならないよう気をつけつつも、このスタイルを貫いて、来年こそは最高の結果を残したいです。



▼チャンスは何度もあった、それでも最後まで得点はならなかった・・・ 今大会を快進撃で沸かせたBig☆Bだったが、戴冠を目前にして遂に力尽きた