11.28 (日) 優勝戦
個人表彰


最優秀選手賞〜大会MVP〜
入田 亮 選手
F s


今季は大型新人が続々と加入する中にあっても、チーム不動の4番打者として存在感を発揮。大会終盤の『ここぞ』という場面で結果を出し続けた。
○入田選手
 
強打者が揃うFsの中でも今大会、常に4番としてチームを支えてきた入田。その真骨頂が見られる場面がこの試合あった。6回、走者を一人置いた場面で粘りに粘り、実にファールで10球粘った末に四球を選び、1死1・2塁とチャンスを広げた場面だ。「今日は相手チームの若い勢いに最初は押され気味でしたね。6回の場面ではこの試合はどっちに転んでもおかしくない展開だったので、ここで何とか点を取りたいと思っていました。もう食らいつくのに必死でした(笑)」と振り返る。この入田のつなぎの精神が、この日の決勝点を生んだことは間違いない。「うちには他にもいい打者がたくさんいるのに4番を打たせてもらって光栄です。自分は4番といっても、何とか後ろにいい形でつなげることをいつも心掛けています」と謙虚に話す入田。今後の目標を聞くと、「常に警戒されるというか怖がられる4番になりたいです。そしてそんな中でも、もっと打てる4番になれたらいいですね」 入田の向上心は、まだまだとどまることを知らない。


優秀選手賞
原島 正光 選手
F s

敢闘賞
小林 勝平 選手
Big☆B

▲その類まれなる勝負強さで、投手戦にピリオドを打つ決勝打を放った ▲投手転向後間もないながらも、快投の連続でチームの快進撃を支えた
○原島選手
 “日大三の原島”といえば、野球ファンなら記憶している人も多いことだろう。優勝した2001年夏の甲子園で日大三の4番として3本の本塁打を放ったスラッガーだ。この夏から当時の優勝メンバーが多く所属しているFsの一員になった。「軟式はしっかり捕らえないといけないですね。捕らえたと思っても飛ばないときがあるので難しいです。いつになっても打撃は難しいものですね」と苦笑いをして話す原島選手。この日は0-0の緊迫とした投手戦に終止符を打つ決勝のエンタイトル2塁打を放ち、まさに面目躍如の活躍を見せた。「あの場面は、はじめから変化球を待っていました。バットの先でしたが、うまく飛んでくれました」 “さすが原島!”と、スタンドを魅了した素晴らしい一打だった。
●小林投手
 昨年の王者の前に最後に立ちはだかったのはサイドスローの右腕・小林だった。この日、並み居る強打者が並ぶFs打線を相手に闘志をむき出しにして立ち向かった。「相手の打者は有名な方ばかりで、プレッシャーというか重圧がすごかったです。原島選手に打たれたのは変化球で、甘いコースに入ってしまいました。打たれた瞬間、やばいと思いました」とFsとの対戦を振り返る。しかし、今大会は初戦から全試合に先発し好投を見せてきた。強豪チームとの対戦が多かったBig☆Bの快進撃を演出したのは、間違いなく小林の投球だった。「今日は最初すごく緊張しました。負けたけど、西武ドームは綺麗で広くて最高でした」 悔しさをにじませながらも、充実した表情で試合を振り返っていた。