●中須 健太郎(ピエロ)   ●松永 正人(習志野バブルス)   ●福田 智行(TNCスパークス)



 春の訪れと共に近づく草野球人の夢舞台。開幕まで2ヶ月を切り、決戦の時はもうそこまで迫っている。そこで今日からは、過去の大会で活躍した選手・監督を中心に現在の近況、今大会に賭ける思い、意気込みなどを様々な角度から探ってみた。


― チームはもう始動しているのですか?
松永 今年は2月4日から始めています。10人ぐらい集まって軽く練習しています。
― 練習はどのようなメニューで行っているのですか?
松永 アップを長めにするようにしています。故障者が多いので、全体でのアップを中心にキャッチボール、トスバッティング、軽いノックなどを行っています。故障をしないようなメニューで、恐る恐るといったところですかね(笑)。
― 新戦力などお勧めの選手がいたら教えてください。
松永 新戦力はとくに入っていません。昨年と全くといっていいほど変わりがありませんね。けど、今は本当に野球が好きなメンバーが残っているので、充実した活動が出来ています。
― 習志野バブルスは今年、チーム結成からどのくらい経ちますか?
松永 97年に作りましたから、ちょうど10年が過ぎましたね。もうみんないい年ですよ(笑)。
― 「バブルス」というチーム名の由来は、何からきているのですか?
松永 テレビで競馬を見ていたらバブルガムフェローという馬が勝ったので、それにあやかってバブルスとつけました。大した理由でなくてすいません(笑)。
― ここまでの習志野バブルスの活動を振り返ってみていかがですか?
松永 まず思うことは、よく10年間やってきたなと。もちろんこの間、途中でメンバーが不足したときもあったのですが、チームみんなで何とか乗り切ってきました。また、アークカップでもそこそこ上位にも行けるようになったし、ドームにはまだ行ってはいませんがそれなりに結果は残せたとは思います。あとは先ほども言ったのですが、今は本当に野球が好きなメンバーが残っているので、毎週の草野球が本当に楽しいですね。
― 2度の準決勝での敗退。近いようで遠いドームについてはどう思いますか?
松永 ドームはやはり最大の目標です。準決勝まで行くといつも欲が出てしまい負けてしまいます。ほんと準決勝でやられてばかりで。監督の力のなさを感じますね。いつも直前で敗れてばかりですが、これからももちろん夢をあきらめず、今のメンバーと必ずドームに行ってみせます。
― ライバル視しているチームなどはありますか?
松永 これといって特にはありません。参加されるすべてのチームがライバルですね。けど、あえて言うなら過去に負けている浅草魂(台東区)さんですかね。浅草さんとは同級生で、うちのメンバーとは高校時代、県大会の決勝で戦ったメンバーも多くいて、やはり気にはなりますね。あとは熊川さんのエンドレス(浦安市)とかアークカップには勉強になるチームが多くいますので、毎回いろいろなチームから新たな刺激を受けていますね。
― 松永監督にとって草野球とは何ですか?
松永 もはや生活の一部ですね。自分にはなくてはならないものです。逆に野球のない冬場などは、アルコールの量が増えたり、生活が乱れてしまいますね。野球のある時期は節制できるのですが(笑)。あと、10年間ついてきてくれた部員のみんなには本当に感謝しています。良い仲間に恵まれているからこそ草野球が出来るのですから。そういった意味では大げさではなく、本当に自分にとって大切な人生の1ページですね。
― 最後に、ズバリ今年の春の目標は?
松永 優勝しかないです。まだドームに行ったことがないので、とりあえずドームに行くことが最初の目標なのかもしれませんが、行くことだけを目標にしていたらずっと行けないと思うので、やはりあくまで優勝しかないです。部員のみんなも全員同じ気持ちでいてくれていると思います。
― それでは大会での健闘を期待しています。
松永 頑張ります。

<PROFILE>
習志野バブルス・松永 正人 まつなが・まさと●1974年4月12日生まれ 32歳、千葉県出身。174a65`、右投右打。小学校2年生から野球を始め、習志野第二中学時代は秋、夏の千葉県大会を連覇し関東大会に出場。その後、千葉経済大付属高校に進み外野手として活躍。しかし3年最後の夏の大会は、直前の練習で足のじん帯を切り手術をした影響で出場できず、卒業後は東栄信用金庫に入社し軟式野球を始める。6年間在籍したが最後は肩を痛め退部。その後、同期の友人たちと習志野バブルスを結成。同時に監督となる。アークカップでの最高成績はベスト4に2度も進むなど、ドーム出場まであと一歩のところまで迫っているが、いまだ達成できず悲運の監督となっている。