11.27 (日) 優勝戦
試合速報

VS
(川崎市) (流山市)



▼初戦から圧巻のパフォーマンスで勝ち上がり、遂に頂点を極めたCircus 欲しかった“結果”を手にし、名実ともに文句なしの新チャンピオンに輝いた


優勝戦実況
個人成績
個人表彰




第25回記念アークカップ関東草野球選手権大会 優勝戦 in 西武ドーム
午前10時33分 試合開始
11月27日(日)  優勝戦 1 2 3 4 5 6 7
Big☆B (流山市) 0 0 0 0 0 0 0 0
Circus (川崎市) 0 0 1 0 0 0 × 1




両軍戦いを終えて

優勝
Circus・杉山監督
準優勝
Big☆B・真通監督
ーアークカップ初優勝、おめでとうございます
 やっと一つの目標をクリアできましたね。これまでは正直、勝てなくても周りからは『強い』と言われてしまうし、勝てない自分たちも悔しかった。自分も監督として未熟でした。ですので、とにかく格好なんて良くなくてもいいんで、うちにとって欲しいのは結果だけでした。だからこそ、今回は負ける訳にはいかなかったし、何としても勝たないかんと思ってました。苦しんだ分、喜びも大きいですね。
ーそれにしても緊迫の試合になりました。1対0のスコアについてはどんなご感想をお持ちでしょう?
 最初から三上投手相手にはチャンスは1、2回ぐらいしかないと思っていましたし、点はそう簡単には入らないと思ってましたので、勝つには一番いいスコアだったと思います。やっぱりさすがはBig☆Bさんだけあって、最初から最後まで緊張感があって、一瞬たりとも気が抜けませんでしたね。
ー序盤の3回に待望の先取点を奪い取りました
 9番の岡野が出て、そこからつないで得点するのがうちの一つの得点パターン。それが決まりましたね。1死1塁から、1番田邉の打球が相手の三上投手を直撃するゴロになりましたが、あのゴロは当たってなければ併殺になっていましたので、2死にはなりましたけど、そこは後ろにつないだとプラスにとらえるようにしました。次のバッターの善財にも、「一本出してくれ」というよりは「何とかつないでくれ」という思いで見守りましたが結果タイムリーとなり、まずは「よし!!」と思いました。あとは、「次の1点をどう取っていくか」、また、「この1点をどう守っていくか」にすぐに考えを切り替えましたね。
ー先発の中須投手は、立ち上がりから気持ちを前面に押し出し、快調なピッチングでしたね
 「相手の1、2番を徹底的に抑えろ」という指示でしたが、中須と武田のバッテリーがその通りにきっちり仕事してくれましたね。今年は中須が安定してますので、「常に相手を抑え込んでから攻める」といううちの勝ちパターンが出来上がっていました。今回も中須が予想以上に三振を取ることができましたし、そういった意味でも終始うちのペースで試合を運ぶことができました。試合前にやる先攻後攻を決めるためのジャンケンに勝つために、この一週間どれだけ悩んだことか(笑) ジャンケンに勝って裏が取れたことで、監督としての自分の仕事はほぼ終わったようなものでした(笑)
ーそんな中でしたが、1点リードのまま迎えた6回、3塁にランナーを背負うピンチを招きました
 1死3塁になった時点で、さすがに1点は覚悟しましたね。でも、三振が欲しいところできっちり三振を取って無失点で切り抜けることができ、最高の結果になりました。
ー最終回は2死を取って“あと一人”という場面から、エラーでランナーを許してしまいましたが?
 ショートゴロであっさり終わるところを(苦笑) でもその後すぐにマウンドに集まって、悪送球をしたキャプテン(ショート善財)をみんなでからかえたんで面白かったですし、みんなリラックスできました。
ー今大会は初戦から強さが際立ってました。何か意識改革のようなものはあったんですか?
 よくある言葉ですが、『原点に戻れた』ことですかね。結成当初は、「いい選手がいて間違いがなければ勝てる」という考え方でしたが、今は「グチャグチャでもいいから我武者羅につないで、何とか1点取りにいこう」という意識を全員が強く持つようになり、そのことでチームに一体感が出ましたね。
ー今回こうして名実ともに新王者に輝きましたが、来春からは現王者としての戦いが始まります
 今回こうやって優勝することができましたが、王者なんていう気持ちはまったくありません。また一から挑戦者としてやっていくだけです。ただ、うちは年齢的にも体力的にも最後のひとしぼりといったところでやってるので、「今回負けたからまた次」というのはありません。いつも「今回が最後」という覚悟を持って戦いに臨んでいます。そんな中ですので、特に次の春のアークカップを勝って、これまで誰も成し遂げたことのない連覇、2季連続優勝というのををやってみたい気持ちは強いですね。
ーまたしても準優勝という結果に終わりました
 去年は実績もなく探り探りで勝ち上がってきて、最後はチャンピオンチーム相手にどこまでできるかといった形でしたので、負けはしましたが120%やり切った感はありました。でも今年は、去年の反省を生かして一年やってきて、チームとしてもよりスケールアップしていたので、結果、優勝できなかったことは悔しいしショックです。監督として、負けてしまったことに大きな責任を感じています。
ー2回に先頭打者が四球で出塁しましたが、牽制で刺されてしまい惜しいランナーを失いました。
 盗塁を決めるためにはいいスタートを切らないとという気持ちもあったでしょうし、うまく盗塁が決まっていればいつものうちの形に持っていけた。アグレッシブに攻めた結果なんであれはしょうがないです。すぐに切り替えました。ただそれよりも、中須投手の投球のテンポが思っていた以上に早く、ボクらのリズムではなかった。そのリズム、間合いを崩すために、打席を外すなりの工夫をしてスローペースに持っていきたかったんですが、うまく徹底できず、逆にファーストストライクを見逃してしまったりして、終始後手後手に回ってしまった。掌握したかった試合のイニシアチブが握れませんでしたね。
ー3回に不運なプレーが絡み失点しました
 打球が三上の足に当たったのは決して偶然なんかじゃない。すべては必然なんです。試合がCircusさんのリズムだったから、足に当たってゲッツーにならずに済みランナーが2塁に残った。そして、そこでマークしていた善財さんに打席が回ってしまったのも巡り合わせですね。確かにあそこをアウトに取れていれば、流れを大きく変えることができたのかもしれません。Circusさんにとって一番いいタイミングで先取点が奪えたんではないでしょうか。
ーそんな中、6回にようやくチャンスが訪れました
 こういう展開になった以上、いつもの形が作れたあの6回のチャンスをいかにモノにできるかが勝負でした。試合中、一度は必ず訪れるチャンスで、チームの全員がどれだけ自分たちを信じて気持ちを強く持てるか、どれだけ“その時”に対する準備ができていたかがポイントなんです。強いチームはピッチャーだけでなくキャッチャーもいい。そんなバッテリーが相手なんですから、打席では追い込まれる前にいかに打てる球を打つか、追い込まれる前にいかに仕留めることができるかなんです。今自分たちが持っている力量だったら、どんな場面でも攻めきる気持ちがないとダメ。攻守にわたって、まだまだ臨機応変さが足りませんでしたね。
ー終わってみれば1点に泣く結果となりました
 お互いにワンチャンスでしたが、そこをしっかりモノにしたCircusさんはやっぱり野球をよく知ってるなぁと思いました。Circusさんや去年のFsさんのようなレベルのチームが相手になると、やるべきことをちゃんとやらないと絶対に勝てない。頭では分かっているんですが、やれなかった・・・ せっかくこの舞台まできたのに、そこで自分たちの100%を出し切れなかったことが、何より悔しいですね。
ーアークカップ初制覇は次へ持ち越しとなりましたが、今年は昨年以上に大きく飛躍した一年でした
 昨年やっていた『ハイリスク・ハイリターン』の野球から、今年は無駄なところをそぎ落とし、より洗練された『ローリスク・ハイリターン』の野球にシフトしてここまでやってきました。そういった意味では、チームとして格段に良くなっていることは確かです。ただ、今回のような大一番になればなるほど大切なこと、つまり守りの気持ちにならずに、攻撃でも守備でも常にアグレッシブに攻めきる気持ち・・・ 分かっているのに何故できなかったのか。技量などを含め、足りない部分がまだまだあるということです。前向きに考えれば、それだけまだ伸びる可能性があるということ。今年は1・2番が出て得点するパターンが多かったんですが、今日のように1・2番を封じられると打線が機能せず厳しい展開になってしまう。攻撃のバリエーションが足りてませんでした。そういったことも踏まえ、オフはチームとしての引き出しの数を増やせるよう、やるべきことをしっかりやっていこうと思います。そして来年こそは、アークカップを獲って箔をつけたいですね。



▼マルハン全国制覇の勢いそのままに、一気の制圧をもくろんだBig☆Bだったが・・・ 1点の重みに苦しみ、アーク初Vの野望は再び幻となって消えた