ーアークカップ初優勝、おめでとうございます |
やっと一つの目標をクリアできましたね。これまでは正直、勝てなくても周りからは『強い』と言われてしまうし、勝てない自分たちも悔しかった。自分も監督として未熟でした。ですので、とにかく格好なんて良くなくてもいいんで、うちにとって欲しいのは結果だけでした。だからこそ、今回は負ける訳にはいかなかったし、何としても勝たないかんと思ってました。苦しんだ分、喜びも大きいですね。 |
ーそれにしても緊迫の試合になりました。1対0のスコアについてはどんなご感想をお持ちでしょう? |
最初から三上投手相手にはチャンスは1、2回ぐらいしかないと思っていましたし、点はそう簡単には入らないと思ってましたので、勝つには一番いいスコアだったと思います。やっぱりさすがはBig☆Bさんだけあって、最初から最後まで緊張感があって、一瞬たりとも気が抜けませんでしたね。 |
ー序盤の3回に待望の先取点を奪い取りました |
9番の岡野が出て、そこからつないで得点するのがうちの一つの得点パターン。それが決まりましたね。1死1塁から、1番田邉の打球が相手の三上投手を直撃するゴロになりましたが、あのゴロは当たってなければ併殺になっていましたので、2死にはなりましたけど、そこは後ろにつないだとプラスにとらえるようにしました。次のバッターの善財にも、「一本出してくれ」というよりは「何とかつないでくれ」という思いで見守りましたが結果タイムリーとなり、まずは「よし!!」と思いました。あとは、「次の1点をどう取っていくか」、また、「この1点をどう守っていくか」にすぐに考えを切り替えましたね。 |
ー先発の中須投手は、立ち上がりから気持ちを前面に押し出し、快調なピッチングでしたね |
「相手の1、2番を徹底的に抑えろ」という指示でしたが、中須と武田のバッテリーがその通りにきっちり仕事してくれましたね。今年は中須が安定してますので、「常に相手を抑え込んでから攻める」といううちの勝ちパターンが出来上がっていました。今回も中須が予想以上に三振を取ることができましたし、そういった意味でも終始うちのペースで試合を運ぶことができました。試合前にやる先攻後攻を決めるためのジャンケンに勝つために、この一週間どれだけ悩んだことか(笑)
ジャンケンに勝って裏が取れたことで、監督としての自分の仕事はほぼ終わったようなものでした(笑) |
ーそんな中でしたが、1点リードのまま迎えた6回、3塁にランナーを背負うピンチを招きました |
1死3塁になった時点で、さすがに1点は覚悟しましたね。でも、三振が欲しいところできっちり三振を取って無失点で切り抜けることができ、最高の結果になりました。 |
ー最終回は2死を取って“あと一人”という場面から、エラーでランナーを許してしまいましたが? |
ショートゴロであっさり終わるところを(苦笑) でもその後すぐにマウンドに集まって、悪送球をしたキャプテン(ショート善財)をみんなでからかえたんで面白かったですし、みんなリラックスできました。 |
ー今大会は初戦から強さが際立ってました。何か意識改革のようなものはあったんですか? |
よくある言葉ですが、『原点に戻れた』ことですかね。結成当初は、「いい選手がいて間違いがなければ勝てる」という考え方でしたが、今は「グチャグチャでもいいから我武者羅につないで、何とか1点取りにいこう」という意識を全員が強く持つようになり、そのことでチームに一体感が出ましたね。 |
ー今回こうして名実ともに新王者に輝きましたが、来春からは現王者としての戦いが始まります |
今回こうやって優勝することができましたが、王者なんていう気持ちはまったくありません。また一から挑戦者としてやっていくだけです。ただ、うちは年齢的にも体力的にも最後のひとしぼりといったところでやってるので、「今回負けたからまた次」というのはありません。いつも「今回が最後」という覚悟を持って戦いに臨んでいます。そんな中ですので、特に次の春のアークカップを勝って、これまで誰も成し遂げたことのない連覇、2季連続優勝というのををやってみたい気持ちは強いですね。 |