6.5 (日) 優勝戦
試合速報

VS
(習志野市) (桐生市)



▼春の嵐は最後まで衰えなかった!! ただ単純に『野球を楽しもう!!』という原点回帰の発想が、かつての限界を突破させ無欲の戴冠劇をもたらした 


優勝戦実況
個人成績
個人表彰




第24回アークカップ関東草野球選手権大会 優勝戦 in 東京ドーム
午後7時44分 試合開始
6月5日(日)  優勝戦 1 2 3 4 5 6 7
K.O.J.B (桐生市) 0 1 0 1 0 0 0 2
球 嵐 (習志野市) 2 0 0 0 4 0 × 6




両軍戦いを終えて

優勝
球嵐・佐藤監督
準優勝
K.O.J.B・田米開監督
ーついに頂点に立ちました。今の率直な感想は?
 やっと辿り着きましたね。優勝の瞬間は、『本当に優勝したんだ・・・』と頭が真っ白になり、まさかといった感覚でしたね。
ー初回に連打で2点を先取し、勢いづきましたね
 表のピンチを澤出がしのいで、その裏に竹村、曽根といった打つべき人間がきっちり打ってくれた。あそこは1点ではなく2点取れたことで、序盤をうちのリズムでアドバンテージが奪えましたし、展開を有利に持っていけました。
ーその後じわじわと追い上げられ同点とされました
 正直、K.O.J.Bさんの方が強いと思ってましたので、先に2点取ったからって簡単に勝てるとは思ってませんでした。澤出もスーパーピッチャーではないので、このままずっと抑えるイメージはありませんでしたし、同点にされる心の準備はできてましたので、ドタバタもしなかったし焦りもなかったですね。
ー5回表の石橋選手のバックホームは見事でした
 あそこは勝ち越しを許さず同点のまま我慢できたのが大きかったですね。彼は1点の重みをよく分かってますし、本当に頼りになる男です。
ー直後に4得点のビッグイニングで突き放しました
 相手に傾きかけた流れを切る大きなプレーが出たことが、その裏の攻撃につながりましたね。(決勝打を放った)曽根は勢いとノリでいくタイプなので、『ただ振ってこい、楽しんで来い!!』と言って送り出しました。(ダメ押し打の)長谷川は前の打席を見て正直期待はしてませんでしたが(笑)、彼が一番得意とするエリアにボールが来て、それを完璧に打ち返してくれました。やっぱり流れなんですかね。終盤にきてのあの得点は大きかったですね。
ー全6得点中の5得点が2死からの得点でした
 うちにとって2死というのは、何も考えずにできるので、かえって良かったんだと思います(笑) また、不思議と考えることが苦手な彼らにそういう場面がまわってくる巡りになっていましたね。2死からの得点は相手に精神的ダメージを与えますし、とても効果的でした。
ー最後に今大会を振り返っていかがでしたか?
 今までいろいろと試してきましたが、ようやくチームとしての考え方が固まった大会でしたね。課題だった攻撃面では、1死3塁でエンドランを使うのではなく、1死2塁あるいは2死2塁からタイムリーで点を取れた。みんなで新米ピッチャーの澤出を支えて、澤出もギリギリのところで最後の一本を打たせなかった。そして何よりもまず野球を楽しもうとしましたし、とことん楽しんだ結果が優勝につながりました。これまで支えてくださった方々に最高のお礼ができました。うちは歴代の優勝チームの中でも一番実績もなく、どこにでもいるようなチームです。でも、そんなチームでもこうやってアークカップの頂点に立つことが出来た。ずば抜けたチームじゃなくても優勝できることが証明できたと思います。まだまだスタート地点に立ったばかりですが、これからも勝って奢らず、負けても腐らずをモットーに、もう一発花火を打ち上げてみたいですね。
ー惜しくもリベンジVとは成りませんでした
 『今回こそは』ということで、全員で気合を入れて臨んだんですが・・・ 決勝の重圧なのか、普段通りにはなかなかいかなかったですね。勝つことばかりが先行して、負けることは考えてなかった。そういった意味で甘い部分があったのかもしれません。
ー初回からリズムよく1死2塁の形を作りました
 1番の毅がクリーンヒットでいい形で出塁して流れは作れたんですが、あそこで一本出ていれば・・・ やっぱりプレッシャーですかね。
ー中盤にしぶとく追いつきました
 2回の藤生のタイムリーはまさかの打球で、彼のあんな打球は初めて見ました(笑) 彼も自信になったでしょうし、今後につなげて欲しいですね。先制こそされましたが流れはずっと来てたんで、その後も必ずまたチャンスは来ると思っていました。
ー5回に勝ち越せなかったのは痛かったですね
 あそこで勝ち越せていれば・・・ 試合の一番のポイントでしたね。あれで流れを相手に持っていかれました。それにしても4回に毅がサードで刺されたシーンといい、5回のバックホームで刺されたシーンといい、いずれも素晴らしい返球でナイスセンターでしたね。
ーその裏に致命的な4点を失いました
 高めに抜けたところを見事に上から叩いて打ち返されました。ここぞという場面で失投を逃さず、打ち損じをしない球嵐さんの打撃、集中力を褒めるしかありませんね。
ー終盤は、らしくない攻撃になってしまいました
 個々に、『俺が何とかしないと』という思いが、力みやかたさにつながってしまいましたね。5回にきての4失点は正直苦しかったです。
ー戦ってみて球嵐さんはいかがでしたか?
 やっぱり勢いがありましたね。当てるのがうまいし、ここぞという時に結果を残せる。そして、個々がバラバラではなく、チーム力というかまとまりがありましたね。全員が一つの同じ気持ちで同じ方向を向いている。そういった意味で相手が一枚上回ったんだと思います。うちは知らず知らずのうちに、どこかあぐらをかいちゃっていた部分があったのかもしれません。いい勉強になりました。
ー2度目の東京ドームも準優勝に終わりました
 今大会は勝ち上がるにつれ、勢いがつきまとまりも出てきて、2年前の悔しい思いもどんどん膨らんできました。ただ、またしても決勝で負けて、“準”がついてしまった。優勝をつかみ損ねてしまった。なぜ勝てないのか・・・ 本当に悔しいです。今回の敗戦で、何としてもアークのタイトルを手にしたいという気持ちがますます強くなりました。遠く地元からわざわざ駆けつけてくれた大勢の家族や友人、仲間のためにも何とかしたかったんですが・・・ せっかく来てくださったのに、申し訳ない気持ちで一杯です。応援してくださっている皆さんのためにも、優勝の二文字を手にするまではチャレンジし続け、リベンジは必ず果たします。



▼またしても勝利の女神は微笑まず・・・ 勢いに勝る球嵐を前に攻守にわたって歯車がかみ合わず、2度目の東京ドームでも念願は叶わなかった