栄冠目指し16チームが生き残りを賭ける
8強入りへ本日5回戦
▲完全試合投手と機動力野球の対決
 〜蠍主戦四ノ宮投手・醍醐製作所G核弾頭比田選手
▲大会屈指の右腕に強力打線が挑む!
 〜ヒットパレード4番土屋選手・とらひげエース白崎投手
 夢の西武ドーム進出を目指す第9回アークカップ関東草野球選手権大会は、先週までに参加304チームが16チームに絞られ終盤戦に突入。明日12日は勝ち残った16チームによる5回戦8試合が行われる。
 今大会は大会3日目が一日雨天順延となった以外は順調に日程を消化。しかしここまで春優勝のGHOUL(三郷市)、ベスト4のブルーウィンズ(船橋市)が初戦で、準優勝のFs(立川市)が4回戦で姿を消す波乱があったが、それ以外はシードチームや強豪といわれるチームが比較的多く勝ち残るなど、大方の予想に近い展開となっている。よって、これからいよいよ勝ち上がった強豪チーム同士の激しい潰し合いが見られそうだ。大会中でもっとも苦しく、勝負どころと目される5回戦をいかに勝ち抜くかが優勝戦進出へのカギとなりそうだ


選手の皆さん、
ベスト8までいよいよあと1勝
となりました。どのチームも全力尽くして最後までファイト!






VS
(台東区) (夷隅郡)
▲吉田投手 ▲小野寺投手

 岬クラブ・小野寺、Team Rookie・吉田と右の本格派の両エースはともにこれまで安定した投球を見せており、投手戦が予想される。小野寺投手は直球と変化球の配球が抜群でピンチにも粘り強い。Team Rookieとしては俊足の1番・石山選手が出塁してかき回していきたいところ。吉田投手はここまで強敵相手にも堂々としたマウンドさばきで力投してきた。重い速球を武器にこの試合も丁寧に低めをついていきたい。岬クラブ打線は1番・善財選手や4番の峯尾選手など好機に勝負強い打者が多く、少ない好機でも確実に生かせる攻撃が光る。Team RookieにはTOOLS(荒川区)、Fs(立川市)と強豪を連破してきた勢いがあるだけに、早めに点を取り試合を優位に進めたい。



VS
(船橋市) (新宿区)
▲桜井投手 ▲斉藤選手

 昨年優勝の佐川急便千葉にまた頼もしい投手が加わった。小気味の良いピッチングで4回戦、強打の大宮ゆの郷(さいたま市)打線を見事完封した左腕の桜井投手だ。これで右のエース宇田川投手と併せ、強力な左右の投手陣のメドが立ったのは佐川急便千葉にとって大きい。打線も今大会尻上がりに調子を上げてきており、昨年優勝した当時の勢いが戻りつつある。対するTOUCHOUTは初出場ながら投打にハイレベルな選手を多数擁し、ここまで安定した戦いぶりで勝ち上がってきた。選手全員が技術だけでなく野球を良く知り尽くしており、佐川急便千葉を倒す可能性も十分と言い切っていいだろう。特に好機で一本出そうな雰囲気は今大会でも指折りだ。佐川急便千葉にとって連覇への大きな関門になりそうだ。



VS
(柏市) (大田区)
▲坂本選手 ▲岩田投手

 優勝候補のレジェンドは4回戦の津嶋倶楽部(千葉市)戦、好投手の安西投手の前に最終回まで2点のビハインドを追いながら、最後は逆転サヨナラホームランが飛び出すなど強い精神力はさすがだ。投手陣にやや不安を残すが、勝負強い攻撃陣がこれをカバーしている。ブラックスはここまで投打ともバランスの良い野球で勝ち上がってきた。相手のミスを上手くつくしたたかさがあり、レジェンドとしては少々組みにくい相手と言えるだろう。ちなみにこの両チームは過去レジェンドがサンスポ大会で日本一に輝いた時、準決勝で一度対戦している。その時はレジェンドが接戦を制しそのまま頂点まで駆け上がっているだけにブラックスとしては今回、その雪辱を是が非でも果したいところだ。



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(練馬区) (文京区)
▲醍醐監督 ▲四ノ宮投手

 ここまでノーヒットノーランや完全試合を達成するなど快投を続ける蠍のエース四ノ宮投手と、昨年準優勝の醍醐製作所グーフィーズとの楽しみな一戦。四ノ宮投手の武器は、恵まれた体格から投げる威力ある直球と鋭い変化球。その迫力のある投球ホームも加わってペースを握ると相手にとっては付け入る隙を見つけるのが難しい投手だ。醍醐製作所グーフィーズとしては、この四ノ宮投手のペースにはまらず終盤まで落ち着いて攻撃したい。今大会好調な1番比田選手や3番の西村選手の前にランナーを出したいところ。また好打者が多い醍醐製作所グーフィーズだが、このチームの強みは全員大振りをせず転がす打撃が徹底されている点だ。醍醐G打線が蠍の好投手四ノ宮投手をどう崩していくかに注目だ。



VS
(坂戸市) (野田市)
▲山崎投手 ▲国山投手

 埼玉ソックス・山崎、フリーバーズ・国山の両エースが互いに要所を締め、打線はチャンスに一気にたたみ掛けるなど特徴が良く似たチーム同士の対戦。埼玉ソックスは3番山口、4番の村山選手らが今大会、勝負どころで試合を決める決勝アーチを放つなど力のある打者が揃う。昨秋の初出場から連続してベスト32入りしている埼玉ソックスは今大会、悲願のベスト16入りを果すなど近年試合に負けない安定したチームに仕上がった。対するフリーバーズは48歳の大ベテラン国山投手が健在。強打のC☆FORTY(新治郡)打線を完封するなど、まだまだ抜群の投球術を誇る。守りもよく鍛えられており強打の埼玉ソックスも簡単には得点するのは難しいだろう。最後までもつれる目の離せない試合になりそうだ。



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(品川区) (練馬区)
▲木本投手 ▲梅本投手

 投打に力がある佐川急便千代田にLightsが挑む。佐川急便千代田は、強豪同士と対戦として注目された4回戦の瀧野川信用金庫戦を5回コールドで圧勝するなど、戦力・チームの状態ともに絶好調。佐川千代田の強みは何といっても木本、市川と力のある2枚投手陣を擁することだ。今大会はほとんどの試合をこの両投手の継投で勝ち上がっており、木本-市川の必勝リレーが確立された。Lightsはエース梅本投手を軸にここまで勝ち進んできた。先日の強豪ウィルス(世田谷区)との4回戦では、前半3点のビハインドを追いながら終盤連打で追いつくなどしぶとい攻撃を見せた。大物打ちはいないが上位から下位までムラがなく勝負強い。今度の相手は強豪佐川千代田だが、なんとか終盤まで食らいついていきたい。



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(柏市) (さいたま市)
▲中口投手 ▲斉藤選手

 Ashの今大会注目の好投手・中口と四ッ葉倶楽部打線の対決。中口投手はここまで無失点と安定した投球を披露。威力のある直球に内外角への制球が良く、安定感は群を抜いている。また、もう一人の先発・石原投手も先日の4回戦で好投するなど層の厚い投手陣を形成している。四ッ葉倶楽部はここまでやや苦戦しながら勝ち上がってきた感があるが、それでも負けない点に名門の底力を感じる。四ッ葉といえば強打のイメージがあるが、今大会は左腕エースの海老井投手を軸とする投手陣がここまで失点わずかに1と安定している。しかし次の相手は投手力のいいAshなだけに、攻撃陣の奮起がないと苦戦するだろう。また勝敗とは別に、Ash・中口投手と四ッ葉のアーチスト斉藤選手との一騎打ちにも注目したい。



VS
(新宿区) (世田谷区)
▲白崎投手 ▲松永投手

 5回戦屈指の好カード。ともに強力な打線を擁しており、スケールの大きい攻防が見られそうだ。とらひげは、エースの白崎投手に加え3回戦でも好投した中村投手らここに来て投手陣が整備されてきた。Jet's(世田谷区)との死闘を切り抜けた粘りで4回戦の強豪フォルツァ(多摩市)も撃破し、久々に強いとらひげが帰ってきた。対するヒットパレードも上位から下位まで強打を誇る打者がズラリ揃い、その潜在能力は高い。とくに4番の土屋、5番の松永選手は今大会何とここまでほとんどの打席で安打を放っており絶好調だ。とらひげとしてはこのクリーンアップを打ち取り流れを掴みたいところ。両チームとも好投手を擁してはいるが打線の力からして3〜4点の勝敗となりそうだ。