白球だより 9月7日(日)号


 中央大学軟式野球部OBで結成されたその名も“中央BOYS”。今大会に向け8月30日・31日と静岡で合宿を敢行し、総勢22名の部員が参加。連係プレイやバッティング練習、紅白戦など豊富なメニューをこなし、「昼は濃い練習、夜は濃い飲み」と充実した時間を過ごした。その紅白戦で好調だった臼田投手がアークカップ初戦の先発に決定。しかし、この日強敵・薮(中野区)の前に初回5失点。その後は0に抑えるも結局この5点が重くのしかかり、勝利はならなかった。エースで4番の柴田投手も自分が万全の状態であれば・・・・と唇をかむ。実はこの柴田投手。24歳の時、川崎球場で行われたサンフランシスコジャイアンツのメジャー入団試験を受け、投手として最後の10人まで残ったほどの逸材。現在は故障中で、ほとんどマウンドに上がることはない。そんな柴田投手の復活をナインは心待ちにしている。学生時代から10年来の付き合いも、気がつくともう皆30歳を迎えようとしている。「体力の低下とともに長い低迷期が続きますが、仲間と野球をやれることが何よりです」と語る柴田投手。豪腕の復活なる時、再び中央BOYSの快進撃が始まる。




 荒川区から参加の夕凪は、長い歴史を誇る伝統あるチームだ。チーム結成は何と今から50年前。結成以来現在まで半世紀以上経過しているという大変な歴史の長さだ。所属する荒川区野球連盟では、全国的に強豪として有名な太陽信用金庫が今まで最古参チームだったが、昨年太陽信用金庫が解散したため、今では夕凪チームが最古参となった。チームを長く維持する秘訣を小柳監督代理は、「つかず離れずといったところでしょうか。あくまでもクラブチームとして個人それぞれが距離を保って接しているのいるのが、長く続けるにはいいのかなと思います」と話してくれました。結成50年のチームが言うセリフにはさすがに説得力を感じる。最近はインターネットでも部員を集めている様子で、時代に合わせたチーム編成も行っている。初戦を突破した今大会、出場チーム中最古の歴史を誇る夕凪の今後の活躍に注目だ。