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            ▲Fsの先発は、今大会のエース格・高桑 
             
             
             
              
            ▲とらひげの先発は、絶対的エース白崎 | 
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             参加128チームが、アークカップの頂点を目指して戦った2009年の秋。21回目を迎えた今回の優勝戦に残った2チームは、ともに大会を代表する名門チームだった。一方は、3度目の優勝を目指す強打が自慢のとらひげ。もう一方は、複数の強力投手陣を擁し悲願の初優勝を目指すFs。それぞれのここまでの長い歴史を振り返ってみれば、そんな色分けが出来る。両軍ともここまで残してきた実力・実績とも申し分ない。個人能力の高さはもちろんのこと、ここぞという場面の勝負強さ、劣勢の展開でも最後まであきらめない精神力と、長きにわたり勝ち続けているその戦いぶりはどちらにも安定感があり、甲乙つけがたい。果たして今回の優勝戦はどんな展開になるのか、何が勝敗を分けるのか。予断を許さない期待感とともに、平成21年11月29日、午前10時5分、大一番は幕を開けた。 
             
             この試合の先発は、とらひげは大会でもすっかりお馴染みとなっているベテランエースの白崎、Fsは今大会、準々決勝、準決勝と連続完封した高桑。大方の予想通り両右腕の先発で始まった試合は序盤からいきなり動いた。 
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             先攻のとらひげは1回表、いきなりチャンスを作る。1死から2番の池葉がレフト前ヒットで出塁すると、続く3番・須納瀬もレフト前ヒットで続く。さらに4番の小池が四球を選び、いきなり1死満塁の絶好の先制機を迎える。しかし続く5番の新井山はセカンドゴロで3塁走者が本塁で封殺され2死。さらに6番・早坂もセカンドゴロに倒れ、とらひげは惜しい先制機を逃す。 
             
             ピンチを凌いだFsにも直後にすかさずチャンスが訪れる。先頭の1番・大元が粘ったあげく7球目をセンター前に弾き返し出塁すると、その後2盗、3盗と立て続けに決め、1死3塁の場面を作る。ここで3番の佐藤がレフト前にきれいにはじき返し、幸先よく1点を先取する。 
             
             追うとらひげは2回、四球と9番・平松のライト前ヒットで1・2塁と再び好機を作る。しかしこのチャンスも、またしても後続の打者が相次いで倒れ、どうしても1点が奪えない。 | 
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            ▲韋駄天・大元が2盗、3盗を決めかき回す 
             
              
            ▲3番佐藤の気迫のタイムリーでFsが先制 | 
           
          
             
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            ▲意外性の男・横山が追加点を叩き出す 
             
              
            ▲とらひげはチャンスにあと一本が出ない | 
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             一方のFsは直後にまたまたチャンスを迎える。1死後、7番・加藤敬がレフト前ヒットで出塁すると、8番・高橋竜が送りバントを決め、2死ながら2塁とする。ここで9番・横山がレフト線を破る値千金の3塁打を放ち、2塁走者の加藤敬がホームイン。2-0と試合の主導権を握った。 
             
             2点を追う形となったとらひげは直後の3回には2死2塁、4回には1死3塁とスコアリングポジションにランナーを出すが、いずれもあと一本が出ず、チャンスはあってもなかなか得点を挙げられないというもどかしい展開が続く。 
             
             そうした中、次の1点はFsに入る。4回、1死から7番・加藤敬がセンター前ヒットで出ると、8番・高橋竜がきっちりこれを送り、2回の攻撃と同様、2死2塁の形を作る。すると、またしても9番の横山が今度はライト前にタイムリーを放ち、リードを3点に広げた。 | 
           
          
             
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             このままFsが逃げ切るのではないかという雰囲気が漂い始めた直後、とらひげがようやく反撃を開始する。5回、この回からFsはピッチャーを小川にスイッチ。その小川から先頭の2番・池葉が四球で出ると、続く3番・須納瀬の当たりは痛烈なライナー。しかしこれが不運にもセカンドの正面を突き、1塁ランナーも戻れずダブルプレー。一瞬にしてチャンスは潰えたと思われたが、ここからとらひげは粘りを見せる。4番・小池がレフト頭上を越えるエンタイトル2ベースで出塁すると、続く5番の新井山がセンターへ弾き返し2塁走者の小池がホームイン。とらひげがようやく1点を返した。 
             
             しかし、とらひげの反撃はここまで。その後は7回からマウンドに上がったFs抑えの奈良が、最後を3人できっちり締め試合終了。 
             
             3-1でFsが逃げ切り、悲願の初優勝を飾った。 | 
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            ▲新井山の一打で反撃も時すでに遅く・・・ 
             
              
            ▲勝利の瞬間、マウンドに歓喜の輪ができた | 
           
          
             
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            ▲長年の悲願を達成し、山崎監督を胴上げ 
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             試合後の閉会式ではFsの片倉代表にアークカップが贈られ、128チームの参加で始まった第21回大会も熱戦の幕が下ろされた。優勝したFsは過去準優勝の経験はあるものの春8回、夏7回目の出場でようやく上り詰めた頂点。ここまで数え切れないほどベスト8やベスト4入りするなど、常に大会の上位常連チームとして活躍してきたFs。今回のこの結果は長くチームを支え続けている山崎監督をはじめ、選手全員の精神力の高さ、日頃の草野球に対する努力の賜物であることは間違いない。「ついにつかんだ栄光」という言葉がまさしくピッタリの見事な初優勝だった 
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            |  また、一方で惜しくも敗れたとらひげは、大会屈指の強力打線といまだ衰えを知らないベテラン右腕・白崎の好投で決勝戦まで勝ち進んできた。優勝戦も序盤から何度もスコアリングポジションに走者を進めたがあと一本が出ず、ついに最後までペースをつかめないまま終戦を迎えるまさかの展開。この試合を見ていると、実力はあっても必ずしも勝利するとは限らないという、まさに野球の怖さを思い知ったそんな試合内容でもあった。しかし投打とも経験豊富なベテラン選手がいまだ健在で完成度も高く、その実力、潜在能力は優勝しても決しておかしくない素晴らしいものがあったことを最後に付け加えておく。 | 
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            ▲V2経験を持つとらひげは初の決勝敗北 | 
           
        
       
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