栄冠目指し16チームが生き残りを賭ける
▲『2度目のドームへ』 注目の準V対決
<Cブロック: Fs vs TOOLS>
▲8強切符賭け、豪打自慢同士の初顔合わせ
<Dブロック: 四ッ葉倶楽部。 vs ヤンキース>
選手の皆さん、
ベスト8まで
いよいよ
あと1勝です。

ドームまでは
あと少し、

どのチームも
全力尽くして
最後までGo!!
8強入りへ本日5回戦

 夢の舞台・東京ドームを目指す第16回アークカップ関東草野球選手権大会は、22日までに参加256チームが16チームに絞られ終盤戦に突入。4月29日(日)は勝ち残った16チームによる5回戦8試合が行われる。

 今大会は大会第2日目が雨天中止となった以外は比較的天候に恵まれ日程を順調に消化。ベスト16が出揃った。ここまでの展開を振り返って見ると、まず今回の特徴として挙げられるのは、例年以上に新鋭チームが台頭し勝ち残っている点だ。ベスト16のうち、初出場チームが3チーム(土浦パワーズ、共立サンデーズ、ジェニオン)、今大会で初めて勝利を挙げたチームが2チーム(めいぼう2号店、FIRE)、同じく初めて2勝を挙げた幸陽紙業株式会社(松戸市)など、近年にはあまり見られなったほどフレッシュなチームが活躍している。また、それら新鋭チームに並び、今大会は優勝候補のトップグループと言われるチームも例年より比較的順調に勝ち上がっている。昨年の覇者・ピエロ(世田谷区)を始め、秋の準優勝チームTNCスパークス(荒川区)、大会上位常連の強豪・四ッ葉倶楽部。(さいたま市)やTOOLS(荒川区)、浅草魂(台東区)、2度優勝の実績を誇るとらひげ(新宿区)など一流チームと呼ばれる強豪は大方勝ち残っている。よって今後の展開は、先にあげた新鋭チームが上位常連のチームにどのように挑むかが最大の焦点となるだろう。

 そういった中、投打に力強さを発揮して勝ち上がっているのは、昨年に続き連覇を目指す王者・ピエロと準優勝経験のあるFs(立川市)の2チーム。ともに圧倒的な打力で相手の好投手を粉砕し力強い勝ちっぷりを見せているその姿は、まさに「今大会の2強」と呼んでいいだろう。この2チームを優勝候補の最右翼に挙げられている昨秋準優勝のTNCスパークス、豊富な戦力で安定した戦いぶりを見せている四ッ葉倶楽部。の4チームが、一応これまでの戦いぶりから推測すると今後の戦いの中心になりそうだ。

 また、初出場ながら一度火を吹いたら止まらない攻撃力が魅力のジェニオン(土浦市)、好投手・永富を擁し近年急激に力をつけてきたTEAM ByBLOS(戸田市)、投打の軸・菊永を中心に勝負強い共立サンデーズ(小平市)、初戦で秋ベスト4の強豪エンドレスを下しためいぼう2号店(船橋市)、悲願のベスト8進出を目指す強打のヤンキースらも上位を狙う力を秘める。その他、昨年に引き続きベスト16まで勝ち残った林工業(柏市)、初出場ながら得意の機動力野球を存分に発揮している土浦パワーズ(土浦市)、しぶとい野球で勝ち上がってきた今大会のダークホース的存在のFIRE(足立区)らの戦いぶりにも注目したい。

 そしてこれからは、いよいよ勝ち上がったチーム同士による激しい潰し合いが繰り広げられ、今大会もいよいよ終盤戦を迎える。大会中でもっとも苦しく、勝負どころと目される5回戦をいかに勝ち抜くかが、優勝戦進出へのカギとなりそうだ。









VS
(松戸市) (土浦市)

 投打が高いレベルでまとまったジェニオンを、幸陽紙業株式会社のエース・松坂がどう封じるか。幸陽紙業・松坂は4回戦で痛めた左足の状態がやや気がかりだが、カーブを使い緩急をつけた投球で、得意の接戦に持ち込みたい。対するジェニオンは核弾頭の小林から始まる打線が一度打ち出したら止まらなく勢いがある。この試合も先取点を奪えば打撃力では幸陽紙業を上回るだけに優位に立つだろう。



VS
(土浦市) (荒川区)

 4回戦で延長戦を制し波に乗る土浦パワーズの主戦・市村が、優勝候補の筆頭・TNCスパークスの強力打線を止められるか。ダイナミックなフォームの市村は制球がよく、スライダーが切れる。相手は強打のTNCだが、丁寧な投球で中盤まで2点以下で抑えたい。TNCは打線に切れ目がなく、下位も長打を打てるなど今大会も打撃が好調だ。4回戦で見せた逆らわない打撃が出来れば有利に試合を運べるだろう。



VS
(小平市) (台東区)

 浅草魂が共立サンデーズの大黒柱・菊永をどう攻めるか。3回戦までを大勝し、4回戦は主砲片桐の逆転2ランで競り勝った浅草魂は、打線につなぎの意識が浸透している。好球必打に徹し、持ち前の機動力を交えて突破口を開きたい。共立サンデーズは投打の軸・菊永を中心に勝負強さを見せるが、浅草魂の右腕・小池も粘り強い。投手菊永の出来が試合を大きく左右しそうだ。



VS
(柏市) (世田谷区)

 好調な昨年優勝のピエロ打線を、林工業の右腕・中(康)が止められるか。中の生命線はコースへの制球力だ。相手打線を1安打に封じた4回戦のように、無駄な走者を出さず、接戦に持ち込めば活路が開ける。王者・ピエロは絶好調の4番・浅海を軸に、庄司、福田ら各打者の振りが鋭い。大振りせず、状況に応じた打撃で、先取点を奪って優位に立ちたい。エース中須もまずますの投球見せており、投打に死角が見当たらない。



VS
(船橋市) (足立区)

 両チームとも主戦が安定。一つのミスが勝敗を分けかねない接戦になりそうだ。めいぼう2号店の小林はテンポのいい投球で、4回戦の強打のROJO・AGURA打線完封するなど安定感がある。FIREは先頭が出塁して、小技をうまくからめたいところ。FIREの福島は粘りの投球が持ち味だ。めいぼう2号店は振り回すようなら術中にはまる。ここまでの戦いで見せた中堅返しに徹して、突破口を開きたい。



VS
(立川市) (荒川区)

 注目の準優勝経験チーム同士の戦い。勝負のポイントはTOOLSバッテリーが今大会絶好調のFs打線を止められるかだ。Fsは4試合で62得点と圧倒的な攻撃力を見せている。上位に並ぶ強打者を出塁させると大量失点も考えられるだけに、TOOLS投手陣はスライダーを低めに集めるなど、制球には細心の注意が必要だ。Fsは先手をとりたい。3点リードすれば、右腕・小川が楽になる。



VS
(さいたま市) (世田谷区)

 強豪同士の注目の好カード。両軍ともクリーンアップを軸とした長打力には定評があり迫力もある。4回戦はともに堂々の勝ちっぷりで難敵を下した。競り合いは必死だ。勝敗のカギは投手陣の出来次第か。四ッ葉倶楽部。は左腕エース・海老井、ヤンキースは土屋の両好投手がどれだけ相手強力打線を封じられるかが最大の焦点。バックの守りも互いに堅いだけに、攻撃陣が1点ずつ積み重ねていきたい。



VS
(戸田市) (新宿区)

 直球主体にテンポよく投げるTEAM ByBLOSの永富を、強打のとらひげ打線がどうとらえるか。4回戦では、走者を出しながらも低めで打ち取る永富の投球が光った。攻守の内野陣が無難に守れば、大崩はないだろう。とらひげは服部、為永らの中軸がここまで往年の力強い打撃を見事に復活させている。また投手陣もベテランエース白崎に加え、4回戦のとん吉戦で無四球で投げ切った石平も控えるなど層が厚い。2・3点勝負になりそうだ。