arkcup 2005 spring perfect preview

3月20日(日) 開幕

第12回アークカップ関東草野球選手権大会の見どころはここだ!

第12回アークカップ関草野球選手権大会は3月20日(日)、いよいよその幕を開ける。

7月17日(日)に東京ドームで行われる優勝戦を目指した熱戦が各地で繰り広げられる。

昨秋は圧倒的な強打で勝ち上がったとらひげ(新宿区)の2度目となる優勝で幕を閉じた。

そして迎えた今春、

12回目を数える草野球・春の祭典はどんな選手が活躍し、どんな展開を見せるのだろうか。

アークカップの行方を占うとともに、投打の注目選手をクローズアップしてみる。

第12回大会 ブロック別展望




 昨秋のアークカップで2回目の優勝を果たしたとらひげ(新宿区)が優勝争いの中心にいる。屈指の好投手白崎投手を擁し、破壊力抜群の打線にも長打を打てる打者がズラリと並ぶ。チーム力の充実ぶりはまさに大会トップクラス。大会では初となる秋・春連覇の悲願がなるかどうか、大きな期待と注目を集めて春本番に臨むことになる。エース白崎投手は緩急自在の投球で相手打者に的を絞らせず、ここ一番のピンチにも狙って三振を取れるのが大きい。その投球の威力・完成度はすでに過去の大会で実証済み。昨秋の大会でも準決勝のFs戦、決勝の蠍戦を連続完封し、格の違いを見せつけた。野手陣も長打を打てる核弾頭の池葉直樹、勝負強い主将の平松、大会屈指の長距離砲で昨秋大爆発した3番の服部、4番を打つスラッガー池葉一弘と優勝メンバーがズラリ顔を揃える。この豪華メンバーで軟式野球としては驚異的とも言える高い得点率を誇る。とらひげを倒すには白崎投手を打ち込み、なおかつこの強力打線を封じることが必要になってくる。しかし今大会も高い戦力で乗り込んでくるとらひげ。白崎投手が本調子で投げられれば、秋・春連覇と大会史上初となる3度目の優勝という快挙達成の可能性はさらに膨らんでくる。

 さて、この「本命」とらひげを追って優勝戦線に顔を出すチームはどこか。過去の大会の実績を元にはじき出した総合評価では、大会Aランクと目されるチームはとらひげの他に8チーム。

 その中でも対抗馬の一番手は西の横綱・立川クラブ八丁会(立川市)になるだろう。立川クラブ八丁会の看板は何と言っても破壊力満点の強力打線。1番から投手を含めた9番まで全員が高い打率をマーク。打線に切れ目がなく、波に乗ったときは手がつけられない。注目の打者小野を1番に据え、打撃センスのいい木住野、シュアな打撃の角屋敷ら強打者を並べた打線は息が抜けない。投手陣は清水、別府の2枚看板が中心。ともにスピードがあり変化球もうまく使ってくる。部員数も多く、豊富な持ちゴマがうまく回転すれば一気に頂点に勝ち上がる力を秘める。

 続く対抗馬はやはり強力打線が看板のGLARE'04(足立区)か。言わずと知れた昨春の準優勝チームで、今春2年連続となる東京ドーム進出がかかる。昨年打ちまくった打線の中心は、長打力のある大会でも指折りの強打者4番の埴谷。この埴谷を軸に大砲でパワフルな丸木、チャンスに強い打撃で得点力の高い山崎らが打ち出すのがGLARE'04の必勝パターン。エース大根原も健在でチーム力は大会屈指と言えるだろう。

 Aランクチームでは、第7回大会準優勝の醍醐製作所グーフィーズ(練馬区)が面白い。このチームの売りは福喜多、西村を中心とした俊足攻撃陣による機動力。巧みに次の塁へ進め得点を奪う攻撃は見事で、試合を常に自軍のペースで展開できるのが大きい。投手陣はお馴染みの本格派右腕の須藤、昨秋急成長した大津の2枚看板。攻守に強さを感じさせる醍醐製作所グーフィーズの戦いぶりが見ものだ。

 総合力の高さなら上位進出常連の名門レジェンド(柏市)。有力選手を多数擁し、悲願のアークカップ初優勝を今回も虎視眈々と狙う。チームはベテランエースの春山を精神的支柱に、攻守のキーマン飯村、気迫満点の打撃で魅了する主砲井上、勝負所で好打を連発する坂本と役者が揃う。昨秋は5回戦で蠍に敗れたが、春はここ3年の間に準優勝とベスト4が2回と抜群の実績を残しており、春に強いレジェンドの再現が今大会もなるか。

 昨秋の第11回大会準優勝で大きな自信をつけた蠍(文京区)も堂々と優勝戦線に加わってくる。大会bP投手の呼び声高いエース四ノ宮を軸に守って勝つ野球は健在。四ノ宮はたくましく鍛えられた体から投げ込むストレートの威力が十分で、本調子時はバットに当てることも難しい。カーブ、スライダーを交えた投球術にも優れ連打を許さない。あとは皆川、藤原、渡辺らの中軸がしぶとく得点に絡めれば昨秋の再現も期待できる。

 昨年サンスポ大会を制したヤンキース(世田谷区)は、高いチーム打率を誇る強力打線を押し立てて上位を狙う。強打者足達、パワフルな打撃が信条の大内田らが続く上位陣が4番土屋の前に塁上をにぎわせば高い得点率になる。また土屋は守っても140`近くの豪速球を誇る本格派でスキがない。油断さえなければ上位に顔を出すことは間違いないだろう。

 昨春2度目の出場で優勝したAsh(柏市)も再びの旋風を巻き起こす可能性十分。エース中口に加え、昨春成長した2番手の石原と頼りになる2枚の投手を持っていることは大きい。打線も好打者田中をはじめ硬軟取り混ぜた打者が並びスキがない。春秋連覇を狙った昨秋はまさかの2回戦敗退だっただけに、その借りを今大会で晴らすつもりだ。

 昨秋8強に進出した浅草魂(台東区)の潜在能力も侮れない。マウンドを守る小池は安定感抜群の好投手。低めにビシッと決まる直球と変化球の切れの良さでチームを引っ張る。五十貝、片桐、岡野らで形成する打線が本来の力を発揮できればかなり手ごわい存在だ。



 以上が一応Aランクと目されるチームだが、次に挙げる各チームも実力的には負けず劣らぬ実力派がひしめいている。昨秋のベスト4・Fs(立川市)はサブマリンエースの川島が昨年復活。打線も勢いを取り戻し今大会も上位を狙う。好左腕澤野を擁するフォルツァ(多摩市)もチーム力が高い。毎回安定した試合運びを見せており接戦にも強い。大会序盤で姿を消したことは少なく、今大会はチーム初となるベスト4入りを目指す。元本田技研のノンプロ組みが多数在籍するJAPAN BOYS(港区)も潜在能力がある。上位から下位までどこからでも本塁打が打てる打線に、屈指の左腕佐藤を軸とした複数の大型投手陣が自慢。名門も黙ってはいない。高洲サタンズ(千葉市)は昨秋4強入りと久々に大舞台で結果を残した。粘りの主戦中台を中心に地に足をつけた戦いぶりが光る。第8回大会優勝のGHOUL(三郷市)も久々にチーム力が上がっている。あの優勝から2年が過ぎたが、その後チームはメンバー不足などから一時衰退。しかし武田監督を筆頭に今年チームの建て直しに成功し、再び頂点を狙える戦力が整った。優勝投手の中村が今大会どのような投球を見せてくれるか注目が集まる。新鋭スーパーボウル(世田谷区)は初陣の昨秋はベスト16入りを果たすなど大活躍を見せた。その立役者右腕の川鍋が今大会もスタンバイ。直球の他にスライダー、カーブを絡めた緩急を使った投球で打者を翻弄する。春に向け勝負どころでの堅実な守備と打撃に磨きがかかれば、一気に優勝戦線に加わる可能性を秘めている。春3年連続して8強入りと春に強いエンドレス(浦安市)は右のエース黒田が健在。総合力では優勝候補にも上がるが、秋は気持ちが空回りしまさかの初戦敗退。春に向け攻撃力アップに取り組み今大会に巻き返しを図る。そろそろドームに進出しておきたいところだ。毎大会ハイレベルな戦力で上位進出が期待されている練馬アドベンチャーズ(練馬区)は今度こそ優勝争いに加わらんと意気揚々。長身エース望月を軸とした守りの野球で今大会にすべてをかける。初出場の磯部フェニックス(千葉市)も面白い。大学野球出身者を多数擁し今大会に旋風を狙っている。MAX140`近くの快速球を持つエースの木下、好打者の入山など楽しみな選手が多い。ここ2年間ほど公式戦の負けがなく、その実力が発揮できるか注目だ。同じく初参加のB・B Unite(立川市)はエース久保田を中心に投打にまとまる。打線は4番の中村をはじめどこからでも得点の糸口がつかめる。昨秋8強の鬼丸ルーキーズ(柏市)は主砲猪俣を軸とした打線は迫力十分だ。投手陣も新エースの佐藤を押し立て、連続上位進出へ戦力は充実している。伝統チームウィルス(世田谷区)は平野ら複数の投手陣とパワーあふれる杉本、上白戸の中軸で勝負。粘りの野球で久々の上位進出を見据える。速球派左腕・海老井を擁する四ッ葉倶楽部(さいたま市)の巻き返しにも注目。迫力十分の斎藤をはじめとする攻撃陣が海老井を援護できれば再びの上位進出も見えてくる。



 以上、大会はこの上記に挙げたチームを中心に推移すると見られるが、他のチームにも東京ドームに立つチャンスは十分にある。ROOSE(浦安市)は大型右腕・伊藤のピッチングがカギを握るが攻守のソツのなさで評価される。Team Rookie(台東区)もパンチ力のある田上を中心とした攻撃力で上位に見劣りしない。エース吉田の出来次第では一気に浮上の可能性。津嶋倶楽部(千葉市)も毎回好投を見せる左腕の安西が健在。少ない好機を巧みに生かす攻撃が出来るのも津嶋倶楽部の持ち味だ。「お祭り野球」の神様(中央区)はサイドハンドの好投手石塚を岑、飯野、山本、遠藤らの主軸が援護する楽しみなチーム。強打者紺野が中心のゴールドヒッターズ(江戸川区)は昨秋2回戦で蠍と接戦を演じ自信をつけた。粘り強い渡辺、浦山の投手陣がカギを握る黒真茶(所沢市)も東京ドームをにらみ今大会に挑む。試合巧者の習志野バブルス(習志野市)の存在も忘れてはならない。好打者木内、今井らを擁する打線はやはり侮れない。全国各地から選手が集まるSBC(松戸市)は投打のバランスがとれ、試合運びが巧みな実力チーム。ここ数年、都大会を制するなど成長著しいTHインセクターズ(世田谷区)はカットボールを多投する金子が注目の存在。伊藤-大石のバッテリーを中心に大型選手が揃う世田谷ペンギンズ(世田谷区)は、世田谷王者を引っさげ堂々のアークカップ再登場。投打がかみ合えば優勝戦線に顔を出せる戦力だ。Gスルー(東松山市)は高校通算50本の主砲小山、ノンプロ出身の坂本ら力のある打者が揃う打撃のチーム。茨城県常陸太田市から参加のMr BIG(常陸太田市)は全員野球がモットーの試合巧者。豊富な練習量で得た自信を胸に初のアークカップに挑む。世田谷学園OBで結成したくぼたーず(三鷹市)も注目のチーム。左腕エースの鯨井が今大会どこまで踏ん張れるかがポイント。昨秋初めてベスト16入りを果たしたGEN UNITED(稲敷郡)は強肩強打の捕手千葉を軸に調子を上げている。左腕エース永嶋の調子次第では、再び上位に勝ち上がる可能性を秘めている。打線に穴がなくエース茂木を中心とした試合巧者の野田クラブ(野田市)も上位を狙う。初参加の昨秋5回戦に進出した西松建設(港区)はエース川島を中心とした守りに、犬飼、服部ら主軸の再びの活躍に期待。粘りの投球が光るエース尾崎が率いるForty Eighters(横浜市)は昨春5回戦まで進んだことがナインに大きな自信を与えた。早川、大門の1・2番コンビの出塁と森田ら長打力のある主軸がかみ合えば高得点も狙える。ジャスティーズ(中野区)は投手平石をつなぐ野球で援護し上位を目指す。4番山口徹を中心に得点力がある埼玉ソックス(川越市)、仁平・竹内の2枚看板で上位を目指すH・S・J(我孫子市)、大学野球を経験している本格派右腕籔迫を擁するドンタコス(川崎市)、昨年4回戦まで勝ち上がり旋風を巻き起こしたTeam Williams(武蔵野市)、名門修徳野球部OBで結成されたとん吉(北区)も佐藤主将をはじめ高校同期の鬼丸ルーキーズに負けじと今大会の活躍を誓っている。



 また、強力打線を売りに春に強い若穂アストロズ(松戸市)、ベテラン大エース国山投手が最後の登板になる可能性が高いフリーバーズ(野田市)、練馬区の名門クラブチーム・東京中村倶楽部(練馬区)、毎回豊富な戦力で上位が期待されるCHOTTO CHIGAUZO(新宿区)、中野区から初参加の実力チーム・東中野タイガーズ(中野区)、強打斎藤清の活躍がじつに楽しみなTOUCHOUT(新宿区)、丁寧な投球が心強いエース彦坂が健在のRAMS(越谷市)、チームワークが売りで気迫のエース野村の投球が注目のグランフレール(大田区)、第1回・2回大会の覇者和名ヶ谷フレンズ(松戸市)、桶川王者のサンライズ加藤(桶川市)、主戦佐竹を軸に初出場のバレンチ(富士見市)、昨春8強のOGAWA JAPAN(市川市)、今大会は過去になく気合十分の沼南ラッシュ(東葛飾郡)、大型補強で上位まで駆け上がりたいPOTS(多摩市)、エース松村、4番東を中心につながる打線の西伊興ヤンガース(足立区)、大砲松本が率いるRed Cobra(川崎市)、1番中野、2番松村の快速で相手の守りをかく乱させるキングギドラ(松戸市)らも上位を狙う。
 さらには、出場4回すべて初戦で敗退し今大会に初勝利を目指す
Characters(千葉市)、全員がホームランを狙っている山梨から参加のB.B.M(山梨県)、高校時代イチローと対戦した経歴を持つ亀島が4番のべリングポイント(千代田区)、新監督を迎え意気上がる氏家じゃぱん(国分寺市)、ひたちなか市から参加の同級生チームNAZARENE(ひたちなか市)、福岡高校の4番バッター大豆生田が軸の坂戸ライフドア(坂戸市)、冬の充電期間を乗り越え一気の爆発が期待できる第一実業(千代田区)、野球の試合以上に飲み会の参加率が高いアプラスドーターズ(新宿区)、注目の調理師専門学校のHANA(台東区)、チームに芸能人に似た選手が多いミスティクス(江戸川区)など、今大会も多彩な顔ぶれが集まった。