栄冠目指し16チームが生き残りを賭ける
▲過去準優勝経験のある強豪同士の激突
<Dブロック: GLARE'04 vs 醍醐製作所グーフィーズ>
▲どちらが勝っても初出場で初の8強入り
<Cブロック: とん吉 vs 東京中村倶楽部>
選手の皆さん、
ベスト8まで
あと1勝です!!

どのチームも
全力尽くして
最後までGo!!
8強入りへ本日5回戦

 夢の舞台・東京ドームを目指す第12回アークカップ関東草野球選手権大会は、24日までに参加256チームが16チームに絞られ終盤戦に突入。5月1日(日)は勝ち残った16チームによる5回戦8試合が行われる。

 今大会は天候に恵まれ予定通り日程を消化。順調にベスト16が出揃った。ここまでの展開を振り返ると、まず大会前に上位進出が有力と見られていた強豪が早い段階で姿を消すなどやや波乱含みの大会となった。とくに昨秋の優勝チームで大会3度目の優勝を目指したとらひげ(新宿区)が、2回戦で山光ブルーレイズ(足立区)の前にまさかの敗退を喫し、秋春連覇の夢が絶たれた。また、春の大会で3年連続ベスト4以上にコマを進めていた名門のレジェンド(柏市)も、伏兵のスジャータ(豊島区)に敗れ2回戦で姿を消した。さらに、優勝候補の一角に挙げられ前評判の高かった立川クラブ八丁会(立川市)、ヤンキース(世田谷区)などの強豪も初戦で敗退するなど先の読めないサバイバルの様相を呈してきた。そんな優勝の行方が混沌とする中、勝ち上がってきた16チームを見てみると優勝経験があるのは和名ヶ谷フレンズ(松戸市)とAsh(柏市)の2チーム。準優勝チームは醍醐製作所グーフィーズ(練馬区)、GLARE'04(足立区)、蠍(文京区)の3チームが残った。また、初出場でここまで勝ち上がってきた3チームの東十条パンサーズクラブ(北区)、とん吉(北区)、東京中村倶楽部(練馬区)はいずれも高い総合力を誇る強力なチーム。今春は強豪チームと新鋭チームの力のバランスが例年以上に取れている大会と言えるだろう。その他、軟投派小川投手の力投で接戦を粘り強く勝ち抜いてきたレディーバーズ(さいたま市)、集中力の高い強打が自慢の東京レイダース(世田谷区)、好投手大橋を擁し昨秋の初戦敗退から一気にベスト16まで駆け上がったジョルダーヘッズ(新宿区)、第7回大会のベスト4以来久方ぶりに上位へ顔を出してきた井手らっきょ監督率いるウィルス(世田谷区)など楽しみなチームも多く勝ち残った。

 これからはいよいよ勝ち上がったチーム同士による激しい潰し合いが繰り広げられ、今大会もいよいよ終盤戦を迎える。大会中でもっとも苦しく、勝負どころと目される5回戦をいかに勝ち抜くかが、優勝戦進出へのカギとなりそうだ。









VS
(台東区) (文京区)

 5回戦屈指の好カード。蠍の四ノ宮投手はここまで評判どおりの剛腕ぶりを発揮。135`前後の速球の威力に加え、スラーダー、カーブで緩急もつけた。軟式野球ではなかなか攻略は難しいだろう。打線も主軸の佐藤選手を中心に、打ってよし走ってよしの分厚い攻撃力が光る。浅草魂は今大会のエース格、佐久間投手の出来がカギになる。変化球をうまく使い終盤まで蠍打線を抑え込めるか。四ノ宮投手の焦りを誘い、片桐選手らの中軸の1本で活路を開きたい。ともに守備は堅実で1点を争う好試合になりそうだ。



VS
(さいたま市) (さいたま市)

 強打の四ッ葉倶楽部を、レディーバーズの小川投手がどう封じるか。単調な投球では四ッ葉倶楽部打線に捕まる危険が大きい。4回戦のGHOUL戦で見せたカーブ、スライダーをうまく使った投球で、得意の接戦に持ち込みたい。四ッ葉倶楽部は今大会1試合平均6点以上の得点を誇る打線が好調。力のある中軸に加え、3回戦で津嶋倶楽部の好投手安西投手を攻略した下位打線も力があり、相手投手にとっては息の抜けない打線だ。この試合も早めに先行し、小川投手のリズムを崩せば一気にワンサイドの可能性も。



VS
(新宿区) (習志野市)

 ジョルダーヘッズ大橋投手と習志野バブルス東投手の両右腕の対決だ。ストレートの球威十分な大橋投手はここまで1試合平均の失点はわずかに1。内角攻めと沈む球で大崩れしない。東投手は直球に加え変化球の切れが良く、両サイドぎりぎりのところで勝負できる投球が強み。マウンド度胸も十分だ。打線は両チームともここ一番の場面での集中力がある。ともに1番打者の出塁がポイントになるだろう。両チームの戦力は拮抗しており、終盤に1点を争う勝負になりそうだ。



VS
(世田谷区) (松戸市)

 6年ぶりのアークカップ優勝を狙う和名ヶ谷フレンズに、初のベスト16入りを果たした東京レイダースが挑む。和名ヶ谷フレンズは投打ともに好調。おなじみの左腕藤森投手がここまでの4試合で失った得点はわずかに1と、さすがの安定感を誇る。打線は長距離打者こそ少ないが、4番の橋本選手を軸にチャンスに強く得点力がある。東京レイダースは今大会ここまで1試合平均7点の打線が自慢。今度の相手は投球のうまい藤森投手だが、ボールを良く見極め好球必打でチャンスを作りたい。



VS
(川越市) (北区)

 ともに打線が好調だ。東十条パンサーズクラブは4回戦で暴走アニマルズの左腕水戸投手を攻略した。機動力を使った攻めが功を奏した。自慢の打線はここまでの試合で1試合平均11点と大会ナンバーワンの強打を誇る。日油技研工業鰍熄ャ沢、小久保選手らを中心にここまで集中打を見せて勝ち進んできた。この試合投手力がカギを握るが、3回戦で好投した菱田、4回戦を完投した坂本ら複数の投手陣を擁する東十条パンサーズクラブにやや分がありそう。日油技研工業鰍ヘ左腕の小沢投手の投球に期待したい。



VS
(北区) (練馬区)

 ともに初出場でベスト16まで勝ち上がってきた両チームのフレッシュな対決。東京中村倶楽部の右腕高田投手は今大会全試合のマウンドを守り、内外角に揺さぶる巧みな投球を見せる。打線も4回戦のJAPON戦の4本をはじめとして毎試合のように本塁打攻勢を見せるなど、上位から下位までの全員が当たっている。とん吉としては先にペースを握られることは避けたい。中軸を中心に力のある打者が揃うが、先日のファイナルズ戦でみせた足をからめた攻撃なども駆使して、何とか先手を取りたいところだ。



VS
(足立区) (練馬区)

 大会を代表する強豪同士の対決だ。GLARE'04は大根原、醍醐製作所グーフィーズは大津投手の先発だろう。速球派と球の切れで勝負する両右腕。持ち味は違うが、大会屈指の投手同士の投げ合いが見もの。それだけに双方の打線による攻略法が焦点になる。GLARE'04は大砲埴谷、山崎選手ら中軸を中心に長打を打てる打者が揃う。出塁率の高い上位の仙北谷選手がカギを握る。醍醐製作所グーフィーズはこれまで1試合平均5点以上を奪って勝ち上がってきたが、その点数差以上に足を絡めた機動力のうまさが光る。



VS
(世田谷区) (柏市)

 投打が高いレベルでまとまったチーム同士の楽しみな対戦。両チームとも今大会、主戦投手が安定。一つのミスが勝敗を分けかねない接戦になりそうだ。ウィルスの平野、照井の両投手は威力のある直球にテンポのいい投球でここまで好投してきた。Ashは先頭打者が出塁して得意の機動力や小技を絡めて攻略したいところ。Ashの投手陣も今大会ここまで4試合をわずか1失点と強力だ。ウィルスは振り回すようなら、術中にはまる。これまでの試合で見せてきた中堅返しに徹して、突破口を開きたい。