11.28 (日) 優勝戦
個人表彰


最優秀選手賞〜大会MVP〜
池葉 直樹 選手
(とらひげ)


▲大会MVPの栄冠は、とらひげ核弾頭・池葉(直)選手に決定。打率4割・出塁率6割と今大会リードオフマンぶりをいかんなく発揮した
○池葉(直)選手
 
社会人野球から4年間のブランクを経て今季とらひげに新加入。今大会初戦からそのバッティングセンスでヒットを量産、抜群の選球眼と併せ出塁率は6割強。強打のとらひげのリードオフマンとして、ことごとく得点に絡む活躍で、今大会文句なしのMVPに輝いた。「こんな賞をいただけて大変光栄です。兄貴に誘われて今シーズンからチームに加入したんですが、尊敬する先輩の平松さんや大学の同期の小野と一緒にプレイでき、徐々に軟式にも慣れ、とても楽しくやらせてもらいました。特に平松さんとはショートとセカンドという内野の連携などいろいろと指導していただき、よき手本として目標にして頑張ってきました。自分はずっと1番バッターとして使ってもらっていたので、とにかくどんな形でもいいから塁に出ることだけを考えてきました。いいバッターが後ろに控えてるので、塁に出れば還してもらえる、うちにはそんな信頼関係がありました。蠍さんの四ノ宮投手は、うわさ通りの素晴らしいピッチャーでした。コントロールもよく、まっすぐも速くて、打席に入って久々にワクワクするピッチャーでしたね。ドームという大舞台でいいピッチャーと対戦でき、正直打ちたかったんですが・・・。でも、チームが優勝できたので、それが何よりうれしいです」


優秀選手賞
白崎 豊人 選手
(とらひげ)

敢闘賞
四ノ宮 雄三 選手
(蠍)

豊富なマウンド経験に裏打ちされた投球術が優勝戦でも冴えわたった ▲延長の末力尽きたが、西武ドームの大舞台で堂々のピッチングを披露した
○白崎投手
今大会、3回戦、準決勝と登板し、いずれも完封。そしてこの日の優勝戦の舞台でも、シンカー気味に落ちるシュートを要所で効果的に駆使し、延長8回を一人で投げきり、見事完封勝利でチームを2度目の優勝へ導いた。「決勝戦独特の雰囲気もあり、なかなか点が取れないと思いましたので、先取点をやらないことだけを考えました。序盤、ランナーを背負うピンチが何度かありましたが、流れを断ち切るためにも三振が欲しいここぞという場面できっちり三振が取れた。投手冥利に尽きます。ランナーを出してもいかに得点させないか。打者の心理を読んでかけひきで三振を取る。こういったところが経験なんだと思います。4、5回くらいから自分の投球ができるようになりましたが、一球でコロッと流れが変わるのが野球。気は抜けませんでした。7回で替わる話もありましたが、0-0の緊迫した試合だったので最後まで投げる覚悟はできてました。気持ちで行くしかなかったですね。今回の優勝は、みんながそれぞれの仕事をして一丸となった優勝です。次も王者として構えるのではなく、あくまで挑戦者として一から頂点を目指します。若手を育てつつ、自分も投げられる限りはいつまでも何年でも投げ続けたいですね」
●四ノ宮投手
白崎投手と互角の投手戦を繰り広げたものの、最後の最後で痛恨の一打を浴び敗戦投手に。試合後はさすがに悔しかった様子で、「あー負けちゃいましたね、残念です。(0-0の)あの展開だったので、余計に勝ちたかったんですが・・・。西武ドームのマウンドはやっぱり気持ちよかったですね。調子が良かったこともあり、つい気分が乗って飛ばしすぎちゃって、後半は抑えが利かず高めに浮いてしまいました。最後の(サヨナラの)場面は、ノーアウト3塁となり、満塁策など選択肢はありましたが、策うんぬんではなく思い切って開き直って投げました。でも、為永さんにライトフライを打たれてしまって・・・。瞬間、『終わった』と・・・。あそこで抑えられなかったということは、何かが足りなかったんでしょうね。(一発を浴びドーム行きを逃した)去年と同じ宿題ができてしまいましたね。それにしても白崎さんのシュートは素晴らしかった。初回、2・3塁のチャンスで自分が打席に立ちましたが、あれはファールにするのがやっとですね。してやられました。経験の差をまざまざと感じさせられました。今回、優勝戦までくることができて、今まで曖昧だった優勝というものが手に届くものだと具体化しました。この雪辱は春に必ず果たします」