○白崎投手 |
今大会、3回戦、準決勝と登板し、いずれも完封。そしてこの日の優勝戦の舞台でも、シンカー気味に落ちるシュートを要所で効果的に駆使し、延長8回を一人で投げきり、見事完封勝利でチームを2度目の優勝へ導いた。「決勝戦独特の雰囲気もあり、なかなか点が取れないと思いましたので、先取点をやらないことだけを考えました。序盤、ランナーを背負うピンチが何度かありましたが、流れを断ち切るためにも三振が欲しいここぞという場面できっちり三振が取れた。投手冥利に尽きます。ランナーを出してもいかに得点させないか。打者の心理を読んでかけひきで三振を取る。こういったところが経験なんだと思います。4、5回くらいから自分の投球ができるようになりましたが、一球でコロッと流れが変わるのが野球。気は抜けませんでした。7回で替わる話もありましたが、0-0の緊迫した試合だったので最後まで投げる覚悟はできてました。気持ちで行くしかなかったですね。今回の優勝は、みんながそれぞれの仕事をして一丸となった優勝です。次も王者として構えるのではなく、あくまで挑戦者として一から頂点を目指します。若手を育てつつ、自分も投げられる限りはいつまでも何年でも投げ続けたいですね」 |
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●四ノ宮投手 |
白崎投手と互角の投手戦を繰り広げたものの、最後の最後で痛恨の一打を浴び敗戦投手に。試合後はさすがに悔しかった様子で、「あー負けちゃいましたね、残念です。(0-0の)あの展開だったので、余計に勝ちたかったんですが・・・。西武ドームのマウンドはやっぱり気持ちよかったですね。調子が良かったこともあり、つい気分が乗って飛ばしすぎちゃって、後半は抑えが利かず高めに浮いてしまいました。最後の(サヨナラの)場面は、ノーアウト3塁となり、満塁策など選択肢はありましたが、策うんぬんではなく思い切って開き直って投げました。でも、為永さんにライトフライを打たれてしまって・・・。瞬間、『終わった』と・・・。あそこで抑えられなかったということは、何かが足りなかったんでしょうね。(一発を浴びドーム行きを逃した)去年と同じ宿題ができてしまいましたね。それにしても白崎さんのシュートは素晴らしかった。初回、2・3塁のチャンスで自分が打席に立ちましたが、あれはファールにするのがやっとですね。してやられました。経験の差をまざまざと感じさせられました。今回、優勝戦までくることができて、今まで曖昧だった優勝というものが手に届くものだと具体化しました。この雪辱は春に必ず果たします」 |
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