アークカップ速報(11月7日号)

アークカップ速報 11月7日(日)号

Aブロック5回戦
瀧野川信用金庫 vs 高洲サタンズ

Aブロック5回戦
11月7日(日) 第1試合 1 2 3 4 5 6 7
高洲サタンズ 千葉市) 0 0 0 0 0 2 0 2
瀧野川信用金庫 北区 1 0 0 0 0 0 0 1
ここ一番での底力 瀧野川信用金庫と高洲サタンズの名門対決は、1点を争う見ごたえある好ゲームとなった。先手を取ったのは瀧信。初回、先頭の俊足・小形選手がセーフティバントを決め出塁するとすかさず盗塁、バントでランナーを3塁に進めると、迎えた3番内野選手がエンドランを成功させ小形選手がホームイン。瀧信らしい機動力を駆使した攻撃で瞬く間に先取点を挙げた。一方の高洲は、瀧信先発・衛藤投手の前に5回までヒット1本、なかなか反撃の糸口がつかめない。スコアボードには0がズラリと並び、瀧信の逃げ切り体勢。しかし終盤6回、ついに高洲が底力を発揮する。四球で出たランナーを送りバントで得点圏に進めると、ここで迎えた1番小関選手がライトの頭上を破る2塁打を放ちまず同点。瀧信はここで、これまで好投を続けた衛藤投手を諦め石原投手にスイッチするが、続く2番高田選手もライト線へうまく運ぶタイムリー2ベースを放ち、連続長打で一気に逆転に成功した。一転追う立場となった瀧信はその裏、2死ながら1・3塁のチャンスをつかむ。ここで7番倉田選手が放った打球はセンターに抜けようかという痛烈な打球、しかしこれを高洲・中台投手が好フィールディングでさばき結局無得点。最終回も1死2・3塁と一打サヨナラの場面を迎えるが、後続が内野フライに打ち取られゲームセット。高洲・中台投手は幾多のピンチも粘り強いピッチングで切り抜け瀧信に決定打を許さず、チームを8強に導いた。 
○高洲サタンズ・岡田監督
ワンチャンスを確実にモノにし見事な逆転勝利に、「相手にペースを持っていかれないように、それだけでした。相手の細かい野球にも1つ1つ確実にアウトを取り、あとはピッチャーを信頼するだけでした。(6回の逆転劇は)集中力がうまく発揮できました。今までの経験が生きましたね。いつもメンバーがギリギリで冷や冷やですが、ここまできたら上を目指したいですね
高洲サタンズ・中台投手
持ち前の制球力で要所を抑えるピッチングに、「立ち上がりはボールが上ずっていたところをやられましたね。相手が瀧野川さんだったので1点勝負になることは分かっていました。甘いところは確実にやられるので、コーナーを狙って投げて、自分さえ崩れなければ何とかなると思ってました。気持ちで向かっていきました。次も楽しみつつ、そして一生懸命やるだけです
●瀧野川信用金庫・板橋監督代行
2度目のVを狙った今大会だったが、あと1本が出ず惜敗。「初回にうまく先制してうちのパターンかと思いましたが・・・。あそこでもう1点欲しかったですね。相手投手の外のボールをひっかけてしまって・・・。攻め切れませんでした。サードにランナーを進めてからどうやって点に結びつけるか、まだまだ勉強不足ですね。投手陣を立て直して、また来年出直しです」



Dブロック5回戦
TNC vs ヤンキース

Dブロック5回戦
11月7日(日) 第1試合 1 2 3 4 5 6 7
ヤンキース 世田谷区 0 0 0 0 0 0 0 0
TNC 荒川区) 1 0 0 1 1 0 × 3
初出場初優勝の偉業へ 4回戦で佐川急便千葉を下し意気上がる試合巧者・TNCと、豪腕土屋投手を擁し強力打線が好調なヤンキース。優勝候補同士の対戦となったこの試合は初回の攻防がその明暗を分けた。ヤンキースは初回、連続ヒットで無死1・2塁といきなりの先制機を迎える。しかし期待されたクリーンアップが、TNCエース小林投手の前にピッチャーフライ、三振、ファーストゴロと相次ぎ仕留められまさかの凡退、無得点に終わる。ピンチをしのいだTNCはその裏、先頭の窪田選手が四球を選び出塁。2番井上選手がきっちり送り、1死2塁とこちらも得点圏にランナーを進める。3番永森選手はライトフライに倒れ2死となるも、続く4番佐藤選手が追い込まれながらもセンター前へ技ありのタイムリーを放ち1点を先制、チャンスを確実にモノにした。初回の攻防を制し流れをつかんだTNCは4回、貴重な追加点を挙げる。1死から6番小平選手が四球で出塁すると、続く7番小椋選手の打球はピッチャーゴロ、ゲッツーでチェンジかと思われたがこれが悪送球を誘い、1死1・3塁と願ってもないチャンスが訪れる。ここで8番奥脇選手がしっかり転がしこの間に1点を挙げた。5回にも相手エラーで1点を奪いダメ押し点を挙げると、投げてはエース小林投手が、抜群のコントロールと緩急を使い強打のヤンキース打線を翻弄、3安打に抑え完封シャットアウト。初出場初優勝の偉業にまた一歩前進した。一方のヤンキースは、走塁ミスやエラーなどスキを突かれ完敗。昨秋のヒットパレード時代から続く5回戦の壁を越えることはできなかった。 
○TNC・永森監督
“TNC野球”が随所に発揮された快勝劇に、「ディフェンス重視のうちの野球ができましたね。小林がよく立ち直ってくれました。集中力を切らさずよく投げてくれましたね。(先制の場面は)佐藤が勝負強いところを見せてくれました。1つの四球、1つのエラーをどう生かすか、常に課題を持ってやっていますので、今日は相手のミスにつけ込むつなぎの野球で、うちらしい攻撃ができたと思います」
TNC・小林投手
抜群のコントロールでこの日も四球1つの安定した投球を披露。強打のヤンキース打線を0点に封じてみせた。「相手打線がよくふれていたので、低め低めを徹底的に突いていきました。キャッチャーの小椋さんの構えたところめがけて無心で投げました。うちは守備は堅いので四球だけには気をつけてます。先制点には勇気づけられましたね。自分は西武ドームが初めてなので、ぜひ行きたいですね」
●ヤンキース・加藤監督
重量打線が封じられ、力投する土屋投手を援護できず敗退に、「巧いの一言です。なす術がありませんでしたね。いいピッチャーだとやっぱり打てませんね。守りも堅かった。うちは逆に大事なところでエラーが出てしまって・・・。土屋も疲れのある中、最後までよく投げてくれました。ベスト8の壁ですかね・・・。激戦ブロックでしたが好カードが多く、ホントに楽しめました。来春また頑張ります」