白球だより 9月12日(日)号


 この日Nobushiesのマウンドを守った佐々木投手は豊富な野球経験を誇る。法政大学から社会人野球のニコニコ堂に進みそこで3年間の選手生活を送る。その後メジャーリーグの舞台を夢見て単身渡米。米国独立リーグに4シーズンにわたり所属するなど、本場の野球を様々な角度から体験してきた。その後、さらなる活躍の場を求め台湾球界に渡り、そこでは元西武の渡辺久信投手と同じチームでともに投手として活躍した。佐々木投手の武器は、豪快なフォームから投げ込む威力十分の直球にスライダー。この日は強打のアベクラブ打線から6回までに9三振を奪う好投を見せた。4回まで強力打線を0点に抑え完封ペースかと思われたが、5回にタイムリーを浴び力尽きた。「相手のアベクラブさんは強いチームと聞いていたので、今日は逆にやってやろうという気持ちで投げました。打たれたのは不利なカウントで投げてはいけないコースに甘い球を投げてしまいました。自分のミスで失投です。でも久々の野球で完全燃焼できました」と帰国以来となった久方ぶりの野球に満足げな表情を浮かべていた。